일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せいしまんじどもえ

生死卍巴

国枝 史郎

国枝 史郎의 生死卍巴(せいしまんじどもえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 91,598자 · 182화면

아오조라 문고

と、一方から大勢の者が、この四人の駕籠の方へ、群て歩いて来るのが見られた。

白河戸郷の方角から、その大勢の者は来るのであった。

洞窟の奥の神殿の前に佇んでいる男女があった。宮川茅野雄と浪江とであった。

神殿の扉がひらかれていて――開いたのは茅野雄その人なのであったが――内陣のご神体が見えていた。

六尺ぐらいの異国神の像で、左の一眼が鯖色の光を、燈明の火に反射させていた。

それだのにどうだろう、右の一眼は、盲いたままになっているではないか。眼窩は洞然と開いているが、眼球が失われているのである。

アラ神であるということは、多少とも回教を知っている人には、看取されたに相違ない。

そのアラ神を囲んでいる厨子が、宝石や貴金属や彫刻によって――アラビア風の彫刻によって――精巧に作られちりばめられてあり、厨子の前方燈明の燈に――その燈明の皿も脚も、黄金で作られているのであったが――照らされているありさまは、神々しいものの限りであった。

神殿は石段の上にあり、その石段もこの時代にあっては珍らしい大理石で作られていた。

しかし建物は神殿ばかりではなく、神殿から云えば東北の辺りに、二棟の建物が建ててあった。