후리가나로 읽는 일본 고전
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いなかいしのこ
田舎医師の子
相馬 泰三
相馬 泰三의 田舎医師の子(いなかいしのこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,947자 · 76화면
わたし。」
先に立ってとんとんそこへ上って行く妹の後から、彼は黙って続いた。そこは二方に縁側がついていて、さっぱりした明るいところであった。可愛らしい小窓が一つあって、そこに大きな、倚り心地の良さそうな一つの机(これには彼は見覚えがあった。)を据えて、その上に硯箱だの、水入れだの、巻紙の類が行儀よく載せられてあった。床の間には、口の大きな花瓶の中に石竹の真紅な花がおびただしく挿し込まれてあった。そして彼の革鞄や、その他の小荷物やが部屋の一隅にすでに運び置かれてあった。
「素敵だね。まったくいい部屋だ。」
この離屋は、彼には予想外であった。彼の驚いたのは無理はなかった。六年前には影も形も無かったのであった。房子は、これは一昨年の秋出来たのである事、上等の病室の補充のつもりで建てられたのだが、一度もその方で使われた事がないと云う事やを彼に説明して聞かせた。
戸を開け放すと、房子は思い出したように急に窓のところへ行って、そこから母屋の方へ向って小間使のお志保を呼んだ。そして手真似で何かを命じた。すると間もなくそこへ美しく熟した水蜜桃の数個が盆に載せられて運ばれて来た。