후리가나로 읽는 일본 고전
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がぎょうにじゅうねん
画業二十年
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 画業二十年(がぎょうにじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,841자 · 6화면
この方面の研究は、日本でも最近大分進んだので、そのうちに良い絵具が出来るようになるであろう。
油絵の方は、理研の寺田先生の研究室にいた頃、大分熱心に描いたが、いつの間にか墨絵に転向してしまった。外国へ行く時に、先生のところへ留学の心得をききに行ったら「油絵の道具を持って行くことを忘れないように」と、それだけ注意された。それで一通り道具を揃えて持って行った。そして英国とフランスとで、大いに描いて来た。帰朝の時は、トランクにいっぱい絵を持って来た。
「自分の描いた絵でも、数が多いと税金をかけられるぞ」とおどかされたので、横浜の税関でびくびくしたが、税関の役人は、ちらりと一眼見ただけで、下積みの方は見向きもしなかった。もちろん全部無税で通関した。安心もしたが、少し物足りないような気もした。それで墨絵に転向したわけでもないが、日本へ帰ってからは、油はあまり描かなかった。もっとも伊東で療養をしていた頃は、所在なさに、魚の絵を大分描いた。これは描いたあと食べればいいからと思ったのであるが、そう巧くは行かなかった。一日陽の当るところに置いて描いたあとの魚は、猫にやっても食わなかった。