후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
くじょしょうろく
痀女抄録
矢田 津世子
矢田 津世子의 痀女抄録(くじょしょうろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,578자 · 65화면
と古い美術雑誌などにも記されてあるから、西方諸国の繍におけるその技の発達は疾くから東方に負うところがあったとみられる。
わたくしは樹蔭を足にまかせて歩きながら急に背の汗をおぼえた。東照宮をすぎて樹枝の小暗いまでに繁りあった径をおりて、池の端に出た。見渡すかぎりの蓮であった。葉と葉が重なりあうほどに混んでいて繁茂しているというにふさわしく、白と淡紅の大輪の花がみえかくれしていた。縁に近く、ちょうど蓮の葉でかこいをされたぐあいの一坪ばかりの水の面には、背に色彩りあざやかな紋のある水鳥が游いでいた。うちつれて赤い小さな水掻きをうごかしながらその狭いかこいの中を円を描くようなふうに游いでゆく。陽に煌めく水面にはささやかな波紋が立って放射型のゆるい水線が尾をひいて行く。なんともいえず和んだ心地がして、わたくしは、しばらくそれに見とれていた。
加福の師匠は繍の名家としてまた「旋毛曲り」として業界から折り紙をつけられている。師匠という呼び名も、わたくしは弟子たちの口馴染みを真似ているわけだが、たとえば、師匠と呼ぶ代りにこの老人を先生とか加福さんとか呼んでみても、一向に馴染んでこない。