후리가나로 읽는 일본 고전
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ほったん・でんわじけん
発端・電話事件
式場 隆三郎
式場 隆三郎의 発端・電話事件(ほったん・でんわじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,102자 · 7화면
二笑亭綺譚の発端も、電話に始まる。
電話で生命をすてるような小心もののない現代でも、東京の電話は有力な資産であり、活動の武器でもあろう。それを無償で電話局へ返還すると申しでた人があった。所在は繁華な地区の商店街で、しかも番号は末広といって縁起のよい「八番」である。東京電話局はいままで電話にまつわる無数の事件を取扱ってきたが、無償で返すと申しでた人のあらわれたのは初めてのことだった。
この前代未聞ともいうべき事件は、当局をして理由の解釈に苦しませたが、所有者の執拗な申し出によってようやく手続を完了した。その理由は、あまりにも単純だった。電話が不用になった、引取ってくれ、金はいらないから売る必要はない、電話局はひきとる義務があるというのだった。
調査に行った局員は、所有者が家族もなくただひとりで、大きな家に住んでいることを知り、変人の独居生活のために不用になったと解釈して、とりはずしてしまった。しかし、彼には家族がないわけではなかった。別居していた家人たちは、主人への電話が通じなくなったのを不審に思ってみにいった。すると、無償で返還した事実がわかった。