후리가나로 읽는 일본 고전
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しろっぽいようふく
白っぽい洋服
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 白っぽい洋服(しろっぽいようふく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,116자 · 9화면
務は夫人に縋って兄に知らさないように始末をしようと思って会社から帰るなり往ってみた。往ってみて務は驚いた。夫人はあの地所はもう抵当流れになっているが、すぐなら六百円もあればどうにか話がつくだろうと云った。借りた金は三百円であった。兄の名にして実印ではないがその印も捺してあった。それに兄は先妻の子で務のためには異母兄であるが、親のように平生家の面倒を見てくれているので、気の小さな務は宅地をなくしては兄に顔を合せることができなかった。
「申訳のないことって、お前の申訳のないことなら、地所でも抵当にして金でも借りてる位のことだろう、あれはお前にくれてやるつもりだったから、お前がなくしたところで俺は何とも思やしないよ」と、云いかけて気が注いたように、「人が来ると見っともない、俺が帰って来たから、もう何も心配することはない、往こう」
兄の手は何時の間にか離れていた。務は兄の詞を聞いて心が軽くなった。彼はきまりわるそうに帯の結び目を解いて手繰り、急いで前をつくろうてそれを締めた。
「地所かなんかどうかしたのか」
「申訳がありません、昨年の八月に、義隆と千鶴がチブスになって、入院したものですから、倉知の奥さんに頼んで地所を抵当にして、金を借りてもらったのですが、奥さんは他処から借りてやるから、ちょっとした証書を作って、宛名