후리가나로 읽는 일본 고전
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すかいさんきこう
皇海山紀行
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 皇海山紀行(すかいさんきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,720자 · 24화면
東に向って少し下ったかと思うとまた上りとなって、二時絶頂の三角点に着いた。この間に一隆起があったように思うが、遠望には目立たぬようである。三角点の附近は木を伐り払ってあるので、四方の開豁なる眺望が得られる。南を望むと鋸山から鳶岩を連ぬる支山脈が近く脚下に横たわり、鳶岩の右の肩には上州峠の頂上にある鉄索の小屋まで見えている。次で根利山続き袈裟丸山の連脈が四つの峰頭をもたげ、千九百五十七米の三角点の櫓まで肉眼に映ずる。その右には赤城の黒檜山が鈍いが著しく目に立つ金字形に聳え、右に曳いた斜線の上に鈴ヶ岳がぽつんと鮫の歯をたてる。赤城と根利山との間には、小川山から大洞山に至る秩父の主山脈が、大海のはての蒼波かと怪しまれ、黒檜の上には白峰三山、赤石、悪沢等南アルプスの大立物が遥に雪の姿を輝し、黒檜と鈴ヶ岳との間に朝与、駒、鋸の諸山が押し黙って控えている。西から西北へかけて榛名、妙義、浅間、矢筈(浅間隠)四阿の諸山は鮮かであるが、四阿山から右は嵐もようの雲が立ち騒いで、近い武尊山も前武尊の外は、頂上が隠れている。燧岳は既に雲中に没してしまったが、三ヶ峰、笠、錫の諸峰及日光火山群や、渡良瀬川対岸の夕日ヶ岳、地蔵岳、横根山などは、雲間を洩る西日を浴びて半面が明かに見渡された。