후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ
省線電車の射撃手
海野 十三
海野 十三의 省線電車の射撃手(しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,355자 · 45화면
その地点から、電車の窓までの最短距離は僅々五十メートルしかなかったのだった。小さなピストルでも、容易に偉力を発揮できるほどの近さだった。
それにしても、みすみす自分の邸が疑惑の的になると知りながら、この計算法を教えていった笹木光吉の真意というものが、警部にはサッパリ解らなかった。彼は、課長室の椅子にふんぞり反って、大きい頭をいくたびとなく振ってみたものの、笹木の好意と悪意とが互いに相半ばして考えられるほかなかったのだった。
ジリジリと喧しく課長室の卓上電話が鳴ったのは、このときだった。
「課長どのですか」そういう声は、多田刑事だった。
「そうだ、多田君どうした」
「あの赤星龍子を渋谷からつけて、品川行の電車にのりました。八時半でした。すると、私と赤星龍子の乗っていた車輌に、また殺人事件がおこりました」
「なに、人が殺された。銃創かい」
「そうです。若い婦人、二ツ木兼子という名前らしいです。弾丸のあたったのは、矢張り心臓の真上です」
「よし、直ぐゆく。乗客は禁足しといたろうな」
「それが皆、出ちまったのです。あまり早く駅についたものですから……」
「馬鹿!」
大江山捜査課長はカンカンに怒って、四十哩で自動車を飛ばして、待避線に収容された死人電車にとびこんでいった。