후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ
省線電車の射撃手
海野 十三
海野 十三의 省線電車の射撃手(しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,355자 · 45화면
と。そして、成程戸浪三四郎の向いには、桃色のワンピースに、はちきれるようにふくらんだ真白な二の腕も露な十七八歳の美少女が居て、窓枠に白いベレ帽の頭を凭せかけ、弾力のある紅い口唇を軽くひらいて眠っていた。それから戸浪三四郎の隣りには、これはなんと水々しく結いあげた桃割れに、紫紺と水色のすがすがしい大柄の絽縮緬の着物に淡黄色の夏帯をしめた二十歳を二つ三つ踏みこえたかと思われる純日本趣味の美女がいた。車内にチラホラ目を覚している組の連中は、この二人の美しい対照に、さり気ない視線をこっそり送っては欠伸を噛みころしていたのだった。
車輪が分岐点と噛み合っているらしくガタンガタンと騒々しい音をたてたのと、車輌近くに陸橋のマッシヴな橋桁がグオーッと擦れちがったのとが同時だった。乗客は前後にブルブルッと揺られたのを感じた。その躁音と激動に乗せられたかのように、例のワンピースの美少女の身体が前方へ、ツツツーと滑った。両膝をもろに床の上にドサリとつくと、ブラリと下った二本の裸腕で支えようともせず、上体をクルリと右へ捩ると、そのままパッタリ、電車の床にうつ伏せになって倒れた。