일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いしころ

石ころ

山本 周五郎

山本 周五郎의 石ころ(いしころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,450자 · 23화면

아오조라 문고

五

家康ははやくも勝頼の意のあるところを察してにわかに進まず、織田信長へ使者を遣って援軍を求めた。

家康がこちらの軍配を察して慎重に織徳連合の策をたてたということを知ると、勝頼は三河への侵入を断念して高天神攻略に全力を集め、六月十日総攻めの命を発した。秋山万三郎は高坂弾正(虎綱)の麾下にあって下平川口の外塁の攻撃に当った。戦は夜明けに始まり、烈しい矢だまの応酬から肉薄戦に移った。午すこし前であったろうか、万三郎が敵の猛烈な集中射撃に遭って、手兵五十余騎といったん窪地へ退避したとき、すぐ脇のところをまっしぐらに前進してゆく一隊の兵を見た。徒士二十人ばかりが横列になり、先頭に抜刀をふりかざした若武者が指揮していた。かれらは黙っていた、みんな槍をぴたりと脇につけ、足並を揃えて犇々と進んでいった。篠つくばかりの矢だまのなかを、まるで武者押(練兵)でもするもののように面もふらず前進し、やがて指揮者が刀をひと振りするとみるや、脱兎の如く敵の塁壁へと取り付いた。

五

万三郎はあっと叫んだ。その一隊の先頭に立って指揮していたのは多田新蔵だった。兜にかくれて顔は見えなかったが、鎧具足にもみおぼえがあるし、差物は紺地四半に白抜きの竜でまぎれはない。