후리가나로 읽는 일본 고전
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わたしのどくしょへんれき
私の読書遍歴
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 私の読書遍歴(わたしのどくしょへんれき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 1,808자 · 4화면
有名な人の読書遍歴をよむと若い人たちは、鼓舞されるよりも、畏縮してしまう方が多いであろう。例えば、清水幾太郎氏の『読書と人生』を読んでも、辰野隆氏の『忘れ得ぬ人々』中の谷崎潤一郎の中学時代の話をみても、びっくり仰天するばかりであろう。事実私もびっくり仰天しているのである。
中学の一年生頃から、『ファウスト』を読んだり、高等学校へはいる前から、原書の小説や専門書を、どんどん読破したりしているのだから、今の若い諸君には、まるで神話のような話である。しかしそういう人は、実は例外であって、誰でも真似の出来ることではない。
妙なことで自慢をするようであるが、私などは、読書には、きわめて晩熟であった。もっとも田舎で育ったものは、たいていそうであるが、小学校時代は立川文庫、中学時代は小説の貸本だときまっていたものである。講談の速記が、最高級の本であった。語学だって、中学の五年になって、イソップがやっと読めるくらいであったから、戦後学生の怠け者程度の力であろう。それでも大学を出た頃は、専門書ならばいわゆる原書を読むのに、そう不自由しなかったから、あまり早くあきらめてしまう必要はない。