후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
「ここが博多か」
と、目新しい。
また、その尊氏の姿を、遠くでながめている女子供を交ぜた群集も、
――どこから来たお人や?
と、眩しげな怪訝りを顰めあっている顔つきだった。――が、たれからともなく「足利殿だ」とささやかれ出し「足利殿、足利殿」と、ものめずらしさを、さらに大きく呼び起すと、兵が追っても追っても、すぐ寄りたかって来てやまなかった。
「具簡――」と、尊氏は駒をつらねていた大友近江守を見て。
「――かつて鎌倉の探題がいた探題屋敷はどのへんか」
「すぐ彼方の、櫛田神社のひがし隣にございまする」
「あの大屋根か」
「はっ」
「案内を」
尊氏は、彼をさきに立てた。
が、休息もとらず、彼は宏大な築土の館門を入ると、そこここを見まわして、何か、感慨無量な容子だった。
「具簡……」
「は」
「鎌倉最後の探題、赤橋修理ノ亮英時(北条英時)どのが御自害の地はここだったな」
「さようで」
「御墳墓は」
「後に、おかたみは、承天寺の一僧がたずさえて、英時殿のお妹にあたらせられる東国の御方へ届けられたとうけたまわっておりまする」
「それはわしの妻の登子よ。いかにもそのせつ登子の許へ、かたみは届けられて来たが、お墓はないのか」