후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(三)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(三)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 222,108자 · 446화면
その中に、ゆうべ辛くも逃げ果せた児島三郎高徳も、そ知らぬ顔して交じっていた。
今日は竹ノ子笠ではない。それに代る猟師頭巾。
腰の太刀はすでに、船坂落ちの途中でただの山刀とかえている。身なり足ごしらえ、どう見ても山家の猟師か郷士である。彼の団栗顔がまたこの中で腕拱みして交じっていても少しも異質には見えなかった。
「…………」
しかし、気がつく者があれば、眼光だけはただならぬものがあったはずである。
「……あの女御だ。帝のおそばにいる一番艶やかなあの女御がゆうべのお人にちがいない」
彼は胸で憎んでいた。
もしあのさい、彼女が自分を長々と待ちわびさせなければ、大覚ノ宮を見失うこともなかったはずだ。
また果たして、自分の切願を、帝のお耳へ取次いでくれていたのかどうか。
「覚えておこう」
高徳は、見物人の中を流れ歩きながら、それとなく聞き出した。――三位ノ局阿野廉子と、今日の“笠懸け”に出る騎士の一人が教えてくれた。
やがてその“笠懸け十番”の競技がすむと、土地の若い男女が花吹雪の中に山家踊りの輪をえがいた。
幾種の踊りのうちでも、わけて興がられたのは、高野明神の“宇奈手神楽”で、舞踊の筋は「今昔物語」