일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しほんたいへいき

私本太平記(四)

吉川 英治

吉川 英治의 私本太平記(四)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 229,324자 · 458화면

아오조라 문고

たえまはなかった。そして寄手数万がただ、

「われこそ」

の自負だけで、全く統一には欠けている。

いくさ奉行長崎四郎左衛門ノ尉も、これには手をやくだけだった。彼は、鎌倉の内管領、長崎円喜の子で、北条氏の族親ではない。

ところがここの陣々にある阿曾、名越、大仏、佐介、金沢、塩田などの諸将はみな北条の一族やら譜代大名なので、ともすれば、

「なにを、円喜の子が」

と、その軍令なども軽んじられる風だった。

たとえば、この長陣中には、ひそかに江口、神崎あたりから遊女の群れを連れて来て、陣幕のうちにかくしている将もあり、囲碁、連歌、闘茶の娯楽などは公然な風だったので、長崎は、たびたび、

「鎌倉の聞えもある。遊宴は相ならず」

と、それの禁令も出したことだが、おこなわれたためしはないのだ。

その弊害たるや、はなはだしいもので、こんな事件さえおこしている。

名越遠江ノ入道と、甥の兵庫助とが、遊女のうちの美人を賭けて双六をやり、賽の目の論争から、ついに叔父甥で刃を抜き、双方、ひん死の重傷を負ったのみならず、その家来と家来も入りみだれての大喧嘩を演じるなどの醜事件もあったりした。