후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しほんたいへいき
私本太平記(四)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(四)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 229,324자 · 458화면
へい、それで首尾よく裏金剛から千早のうちへ、かなりな兵糧を運びこむことも出来たようなわけで」
「それは殊勲だ、よくやった。するとなにか、宮にもそれと同時に、裏金剛から千早へ合流なされたのか」
「いや、宮さまのご所在だけはこの大蔵にもとんとつかむところがございません。宮の党は大和にあって、金剛山の裏から楠木勢を扶けているが、宮ご自身は、もう叡山へ入って、ほかの策にかかっているなんどと部下の者は言っていましたが」
「叡山に?」
時親はうめいた。
傍観者の彼の胸に描いている戦図のうえで、大塔ノ宮のうごきは、彼の兵学観からいって、もっとも興味ぶかいものの一つと観ているらしいのだ。――宮が千早に入ろうとせず、叡山に入ったということがほんととすれば、その意図は、叡山の大衆をつかって、直接、六波羅を奇襲し、洛中そのものを、関東勢力から宮方の軍治下に、奪いとってしまおうとする兆しなのではあるまいか。
「おもしろい」
油然と兵法的な課題の興にそそられたように、
「ひょっとしたら都では、眼のあたり、それが見られるかもしれんな。宮らしい考え方だ。その策が成功するや否やは、ま、もすこし観てゆかねば判じられぬが」