후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(四)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(四)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 229,324자 · 458화면
「気のどくだが、床下へかくれてくれ。いまこれへ、隠岐ノ判官が来るとの知らせだ。見つかっては一大事ぞ」
彼の慌てぶりに、
「それは」
と、一条行房も色をなして、座敷の菅むしろを上げ、床板をめくって、岩松吉致のからだを押しこむようにかくした。
もうどこかには、人声がしていた。出てみると、柵門に馬をおき、雨中を濡れてきた隠岐ノ清高が、蓑笠を兵にあずけて、ただ一人、
「御侍者、清高でござる。鎌倉より立ち帰り、時おくれましたが、ごあいさつに罷り出ました」
と、階を上った所に立って言っていた。
ここでは、清高は絶対な支配力をもっている。帝のお座所以外ならどこへでも、いつなんどきでも、ずかずか通って来るだけの職権があるし、またいつもそうしていた。
「お。いつ鎌倉からお帰りか」
忠顕と行房とは、彼を迎えながら、いま知ったように、わざと言った。
「さればちと旅疲れで、帰島以来、引き籠っておりました。きけばお上にも御不例とか」
「いや、お熱もさがって、今日はややおよろしい方なのです」
「おかぜですな」
清高は一歩、本堂のうちへ入って、坐る所をさがすかのように見まわした。大床のどこもかしこも、雨漏りのしずくであったが、