후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(四)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(四)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 229,324자 · 458화면
「はや、船の使僧を連れてまいった様子でございますが」
能登は、聞くと、
「よしっ、引いて来い」
と床几にかかって、傲然と待ちかまえた。
やがて、ひきすえられた若い使僧ふたりは、そんなやかましい島掟が立てられたとは夢にも知らずに来たのです、という平然たる答弁だった。
そして能登が、威たけだかに、何者かという詰問にたいしては、
「出雲鰐淵寺の長老、頼源僧都の弟子」
と答え、
「師の頼源は、昨年八月十九日、みゆるしを得て、島後へわたり、国分寺の御配所にて、したしく帝にお目にかかって、御幽居をお見舞い申しあげて立ちかえりました者ゆえ、このたびもその例に倣い、かくべつおとがめはない儀とぞんじて、われらにお使いを託されたものにございます」
と、どこ一点怪しむかどもない明瞭な陳弁だった。
かつは鰐淵寺は、都の比叡山延暦寺の有力な末寺であり、元徳三年のころ、ときの叡山の座主大塔ノ宮のおはからいで、勅願所ともなっている関係から、島の孤帝にたいして、寺がこういう働きかけに出たとしても、決して不審とはいいえない。
で、去年。頼源僧都が帝をお見舞いしたとき、したしく後醍醐からおたのみをうけていた漢書や歌書などがやっと見つかったので、それのついでに、徒然のおなぐさみ物を少々揃えて、配所へおとどけのために渡島いたしましたわけで……という