후리가나로 읽는 일본 고전
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あきのしゅぜんじ
秋の修善寺
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 秋の修善寺(あきのしゅぜんじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,167자 · 11화면
芭蕉翁は「木曾殿と背中あはせの寒さ哉」といったそうだが、わたしは蒲殿と背中あわせの暑さにおどろいて、羽織をぬぎに宿に帰ると、あたかも午前十時。
午後東京へ送る書信二、三通を認めて、また入浴。欄干に倚って見あげると、東南に連なる塔の峰や観音山などが、きょうは俄かに押し寄せたように近く迫って、秋の青空が一層高く仰がれた。庭の柿の実はやや黄ばんで来た。真向うの下座敷では義太夫の三味線がきこえた。
宿の主人が来て語る。主人は頗る劇通であった。午後三時、再び出て修禅寺に参詣した。名刺を通じて古宝物の一覧を請うと、宝物は火災をおそれて倉庫に秘めてあるから容易に取出すことは出来ない。しかも、ここ両三日は法用で取込んでいるから、どうぞその後にお越し下されたいと慇懃に断られた。去って日枝神社に詣でると、境内に老杉多く、あわれ幾百年を経たかと見えるのもあった。石段の下に修善寺駐在所がある。範頼が火を放って自害した真光院というのは、今の駐在所のあたりにあったといい伝えられている。して見ると、この老いたる杉のうちには、ほろびてゆく源氏の運命を眼のあたりに見たのもあろう。