일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かがくのげんかい

科学の限界

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 科学の限界(かがくのげんかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,657자 · 18화면

아오조라 문고

それに群全体としてみると、科学の適用可能な範囲が広げられるという利点がある。例えば薬の効き目などというものも、人間が一人だけいて、一回だけ病気する場合は、効き目の判定のしようがない。薬を飲んで治った場合、飲まなくても治ったかもしれない。飲んでも死んだ場合、飲まなくてもやはり死んだかもしれない。一人の人間について、飲んだ場合と、飲まなかった場合とを、同時にためしてみることが出来ないので、判定のしようがない。即ち、こういう場合には、科学が適用されないのである。

普通ある薬が効くというのは、何回もくり返してみて、いつでもその薬を飲んだ時には熱が下がる、というような場合をさしている。此処にも、何回もくり返すという、即ち再現可能の原則がはいっている。もちろん一度目と二度目とでは、身体の調子が少しちがっているから、厳密な意味でのくり返しではない。しかし近似的に再現が可能なので、科学が適用されるのである。ところが効き目といっても、厳密なくり返しではないから、そのつど、効きぐあいが少しちがう。しかしこの場合にも、前述の精度の概念が適用出来るので、十回中九回まで治る薬の方が、十回中六回治る薬よりも、精度が高い、即ち良い薬なのである。