일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いねのいちにち

稲の一日

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 稲の一日(いねのいちにち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,013자 · 20화면

아오조라 문고

以上の条件を満たすことが出来れば、五倍ということはそう突飛な数値ではなく、むしろそれ以上を期待することも出来そうである。今のところでは、まず五倍を目標として、坪当り一斗五升を穫ることに努めてみよう。問題は前に言った作米装置の中での実験の結果にかかる。もし一日を十二時間に縮めることによって、稲が二カ月で米を作ってくれれば、六毛作の実施によって、坪当り九斗の米が穫れることになる。一年一石といえば、それは戦前の自由食糧時代における一人分の主食糧である。それでわれわれの研究が予期どおりの結果に到達したならば、一坪で一人の人間を養うことが出来ることになる。それならば工業として成り立つ見込みは充分あるであろう。

この話はいわば農業物理学の一つの夢であって、まだその研究が為されたわけではない。しかし同じく夢をみるならば、充分見甲斐のある夢をみることにしよう。というのはこの話はまだこれで済んだわけではない。もしこの研究が完成したならば、殆んど肥料無しで永久に米が出来るという不思議なことが、その結果として出てくるのである。

壺栽培をするには、肥料として純粋な化学薬品が多量に要る。