후리가나로 읽는 일본 고전
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くうちゅうひょうりゅういっしゅうかん
空中漂流一週間
海野 十三
海野 十三의 空中漂流一週間(くうちゅうひょうりゅういっしゅうかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,324자 · 35화면
いや、腑におちないのは、こうして××陣地ありったけの照空灯が、こっちの気球のあとを追駈けてくることだ。こっちの出発が、陣地の方に都合がわるければ、綱を引張ってこの気球を引きおろせばいいではないか。なぜそうやらないのであろうか。
さすがの「火の玉」少尉も、すこし不安な気持になって、照空灯の眩しい光芒を手でさえぎりながら、地上の騒ぎをじっと見下していた。
そのうちに、彼ははじめてたいへんなことに気がついた。それは彼の乗っている気球の綱のことであった。綱が一本、ぷつんと短く切れて、照空灯の光の中にぶらぶらしていたのである。
「おや、あの綱は切れているぞ」
思わず彼は、声をあげて愕いたが、それから更に他の綱に眼をうつしたとき、もっと大きな愕きが彼を待っていたのである。
「呀っ、あの綱も切れている!」
彼はゴンドラの縁にしがみついたまま、一本の綱から他の綱へと、後を追っていった。その結果、気球を繋留していた六本の綱が悉く切断されていることを発見したのである。言葉をかえていえば、もはやこの気球を地上に繋いでいる一本の綱も無いのであった。ああ繋留索のない気球は、一体どこへ行くのであろうか。