일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

海野 十三의 空襲葬送曲(くうしゅうそうそうきょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 95,012자 · 189화면

아오조라 문고

喧しいものだった。

この地下室の中には、地上と連絡する電話も完成していた。食糧も弾薬も豊富だった。大きくないが精巧な機械工場も設けられてあった。地下街の空気は、絶えず送風機で清浄に保たれ、地上が毒瓦斯で包まれたときには、数層の消毒扉が自動的に閉って、地下街の人命を保護するようになっていた。

さらに驚くべきは、この地下街にいながらにして、東京附近の重要なる三十ヶ所に於ける展望が出来、その附近の音響を聞き分ける仕掛けがあった。例えば、芝浦の埋立地に、鉄筋コンクリートで出来た背の高い煙突があったが、そこからは、一度も煙が出たことがないのを、附近の人は知っていた。その煙突こそは、東京警備司令部の眼であり、耳であったのだった。すなわち、その煙突の頂上には、鉄筋コンクリートの中に隠れて、仙台放送局の円本博士が発明したM式マイクロフォンが麒麟のような聴覚をもち、逓信省の青年技師利根川保君が設計したテレヴィジョン回転鏡が閻魔大王のような視力を持っていたのだった。

この地下街には、別に、東と西とへ続く、やや狭い坑道があったが、その西へ続くものは、重々しい鉄扉がときどき開かれたが、その東へ通ずる坑道は何故か、厳然と閉鎖されたまま、その扉に近づくことは、司令部付のものと雖も禁ぜられていた。