일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふんにょうたん

糞尿譚

火野 葦平

火野 葦平의 糞尿譚(ふんにょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,974자 · 99화면

아오조라 문고

彼がしまいには手で調子を取りながら唐人川の最下流にかかっている土橋をわたりかけた時である。いったいこの幅一間に足りない小川はこの市にある唯一の渓流で、佐原山の裏手に連なる笹倉山の奥に源を発しているのであるが、昔、明治初年頃、滔々として文明開化の流れがこの一寒村にも沁みわたって来た時、この附近にコークス工場が出来、一人の仏蘭西人が技師としてその頃の人達が眼を廻したほど高い給金で雇われて来たが、その外国人がこの小川に砂金が採れるなど云い出し一時非常に騒がれたことがあった。その為に全くの海浜であったこの小川の下流にたちまち部落が出来てしまったほどである。その為昔はこの川には別の名があったのであろうが、何時の頃からか唐人川と呼ばれるようになったのである。明治初年頃には二百戸に満たない一漁村であったこの市は、鉄道の開通、築港の完成、石炭の採掘積出し、等によって急速に進展したのであるが、この唐人川の下流に砂金の宣伝によって出現した部落は、この発展の中心から全く置き忘れられたように、昔のままの姿であった。コークス工場も何時の間にか無くなり、その外国人も何処に行ったやら消えてしまったが、ここに残った一劃の部落は、その後町の発展の圏外にありながら、一つの任務を帯びるようになった。