후리가나로 읽는 일본 고전
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
火野 葦平의 糞尿譚(ふんにょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,974자 · 99화면
彦太郎は眼を外らし、急にそわそわと落ちつかぬ風で、草の上から腰を上げると、まあ、ごりょんさんを大事にな、あんた、と云い捨てて、逃げるように赭土の斜面を駈け上って行った。どしたかな、彦さん、と卯平が腑に落ちかねて、もう少し居ったら池も干上ってしまうぜ、食用蛙が捕まったら、つけ焼にでもして久しぶりに一杯やろうではないかと、卯平が後から声をかけたのが、最後の方は遠くなった耳にもう聞えなかった。西瓜畑の間を駈け抜けて、道路に出ると、彼は慌てて待たせてあった貨物自動車の運転台に飛び乗った。運転手の沢田に急いで行くように命じ、トラックが動き出すと、ようやく安心したように坂の下を見た。卯平の姿が池の中に豆粒のように見えた。卯平が腹這いになったような恰好をして何かを押えつけているらしく見えたのは、或いはとうとう食用蛙を見つけ出したのかも知れないと彦太郎は考えたが、それより彼は可哀そうな卯平の女房の居った部屋の窓が気になって、くねくねと曲折する道路のため、見えたり隠れたりするのを、努力して探したが、もう白衣の女の姿は見えなかった。トラックは開墾地の間を縫っている曲折の多い山道を濛々たる土煙をあげよたよたと走った。