후리가나로 읽는 일본 고전
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
火野 葦平의 糞尿譚(ふんにょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,974자 · 99화면
電話を切ってこちらへ来るおせいに、さっきはどうもすみませんでした、なんにも知らないものだから、御無礼しました、一生のお願いですから、大将には内密に、と云いかけるのを、しつこいわね、一度聞いたら判っていますよ、前から大将からあんたのことは聞いて居ったし、こんなこと大将に云ったら、いっぺんであんたの仕事はおじゃんでしょうから、そんな気の毒なことはしませんよ、と吐いて捨てるように云って、おせいは台所の方へ行ってしまった。見えなくなってから、彦太郎はその好意が嬉しく、ありがとうございます、と云って心から叮嚀に台所の方にお辞儀をした。それから悄然と足を返し、自転車にまたがり、夕暮れの道を帰って行った。
或る日、仕事を終えて久し振りに活動写真でも見に行こうと思い、框に腰を下して、残りの焼酎をちびりちびりと飲んでいると、小森さあん、と女の声がした。表に出ると日の暮れかけた夕闇の中に、角の諸式屋のおかみさんが立っていて、お電話ですよう、と叫んだ。へえ、ありがとう、と答えて走って行った。受話器を取ると、ああ、小森君? と聞きなれた阿部の声がし、忙しいかね、何をして居るかね、いま自動車をやったから乗って来たまえ、と云って、こちらから話しかけようとすると、そのまま電話は切れてしまった。