후리가나로 읽는 일본 고전
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
火野 葦平의 糞尿譚(ふんにょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,974자 · 99화면
馬鹿にするな、ああ、小森君、握手しよう、可哀そうなのは人民だ、人民こそ純真無垢にして偽らざるものだ、と杉山氏は急にはらはらと落涙した。醒めかけていた酔が急にぶり返して来た彦太郎は、杉山氏の肩を兄貴のように叩き、課長さん、よくわかります、あなたの気持はよくわかります、と、何がわかったのか、しきりに頷き、しっかり握手して揺った。よし、乾杯しよう、人民の敵を討伐せないかん、世の中が間違って居る、と杉山氏は絶叫しておいおい泣き出した。彦太郎も興奮し、人民の敵という言葉が、わからぬながら、共感を覚え、この間からの色々な事件が走馬燈のように脳裡に去来した。二人が抱き合うようにして酒を酌み交わしていると、いきなり二人の肩を誰かが叩いた。杉山氏は泥酔して覚えず、しきりとぶつぶつ云っては酒を飲んでいたが、彦太郎が顔を上げると、これも既に相当泥酔しているらしい猿のような天野久太郎であった。久太郎は眼をきょろきょろさせ、こ、こ、こ、小森さん、す、す、すまんことした、わ、わ、わしも、だ、だ、だまされた、と巧く云えないので歯がゆそうに身体を振り、そのために余計吃って、この妙な男も、眼に涙をためているようであった。