후리가나로 읽는 일본 고전
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こうもうけいせい
紅毛傾城
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 紅毛傾城(こうもうけいせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,403자 · 50화면
おお、魯西亜の軍船アレウート号は、われらが手に落ちた。そして――と横蔵は、ふと恋のなかった自分の過去を、あれこれと描き出すのだった。
それから、小半刻ばかりののちに、女はどうやら精気を取りもどしたらしい。岩城の中の一室で三人の姉弟に取り巻かれて、いまや彼女は、薔薇色のうねりを頬に立てつつあるのだ。
それは、惹きつけられるほどに若い、二十歳ごろの娘だった。
髪も眉も、薄い口髭もまったくの緑色で――その不思議な色合いが、この娘を何かしら、神々しく見せるのだった。
そこは、部屋とはいえ、むしろ岩室と呼ぶほうが似つかわしいであろう。それとも、教坊の陰気臭さが、奇巌珍石に奥まられた、岩狭の闇がそれであろうか。岩をくり抜いて作った、幾つかの部屋部屋には、壁に、斜め市松の切り子ガラスなど、はめられているけれども、総じて無装飾な、真っ黒にくすぶり切った、椅子や曲木の寝床などが散在しているにすぎなかった。
壁の一枚岩にも、ところどころ自然がもてあそんだ浮き彫りのようなものが見られるけれど、それらもみな、蒼然たる古色を帯び煤けかえっているのだ。
しかし、そこで女は、彼女に劣らぬほど、美しい一人の女性を発見した。