후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면
ことは実は禁物な筈であるから、出稽古に来て貰うことを辞退した方がよくはなかろうかと思いながら、折角意気込んでいる娘や妹を落胆させることもいとおしく、それに誰よりも師匠自身が、ひどく身を入れてくれているのに絆されて、結局そうも云い出しかねてしまったのであるが、今になれば矢張あの時止めなかったことが後悔せられた。で、自分も近日訪ねて行くとして、取り敢えず端書が来た翌日に、妹を遣って見ることにした。
妙子は朝の涼しいうちにと云っていたのが、見舞いに持って行く品物の詮議や何やかやに時間を潰して、生憎午後の日盛りに出かけるようなことになった。そして五時頃にふうふう云いながら帰って来て、大阪のあの辺は何と云う暑い所やろと云い云い六畳の間に這入って、汗で肌に粘り着いた服を、皮を剥ぐように頭からすっぽり脱ぎ、ブルーマー一つの素っ裸になって洗面所へ隠れたが、暫くすると濡れ手拭で鉢巻をし、湯上り用タオルを腰に巻いて出て来て、四つ入りの浴衣を出して引っ掛けた。が、帯は締めずに、
「御免やすや」
と、二人の姉の前を通って扇風機の傍にすわり、襟をはだけて胸もとへ風を入れながら、漸くおさく師匠の病状を語った。