후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면
なことで、こう云う本式の観客席を前にした舞台で舞うのは始めてなので、何となく幅の足りない、周りに空間が有り過ぎると云った感じがするのは是非もなかった。当人もかねてそれを懸念したらしく、地方で舞を引き立てるように、今日は特に幸子の琴の師匠である菊岡検校の娘を煩わして、三味線に出て貰ったのであったが、それでも決して上ったり気怯れがしたりするのではなかった。貞之助が見ていると、持ち前の落ち着きを失わないで、何処迄も悠々と舞っている態度が、とても一箇月やそこらの練習で、始めてこう云う晴れがましい舞台に立った人のようではない。それが、一般の観客はどうか分らないが、貞之助には、如何にも人を食った、褒められようが腐されようが構わないと云った風な、度胸で舞っている感じがして、小面憎くさえ思えるのであったが、でも考えれば、彼女は今年二十九と云う大年増で、もう芸者ならば老妓と云ってもよい年頃だとすると、そのくらいな度胸があっても不思議はない訳であった。そう云えば彼は、去年の舞の会の時にも、平素は十以上も若く見える妙子が、その日に限って年増の地金を露わしているように感じたのであるが、こうして見ると、日本のこう云う徳川時代的服装は、大体に女を老けさせるのであろうか。