후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면
そして種は、つい眼の前の瀬戸内海で獲れる魚なら何でも握った。彼の説だと、鮨にならない魚はない、昔の与兵衛の主人などもそう云う意見だったと云うので、その点で彼は東京の与兵衛の流れを汲んでいるのであった。彼の握るものは、鱧、河豚、赤魚、つばす、牡蠣、生うに、比目魚の縁側、赤貝の膓、鯨の赤身、等々を始め、椎茸、松茸、筍、柿などに迄及んだが、鮪は虐待して余り用いず、小鰭、はしら、青柳、玉子焼等は全く店頭に影を見せなかった。種は煮焼きしたものも盛に用いたが、蝦と鮑は必ず生きて動いているものを眼の前で料理して握り、物に依っては山葵の代りに青紫蘇や木の芽や山椒の佃煮などを飯の間へ挟んで出した。
妙子はこの親爺とは可なり前からの馴染で、或は与兵の発見者の一人であったかも知れない。外で食事することの多い彼女は、神戸も元町から三宮界隈に至る腰掛のうまいもの屋の消息には実によく通じていて、まだこの店が今の所に移る前、取引所の筋向うの細い路次の、今よりもっと小さな所で商売を始めた頃に早くも此処を見付け出して、貞之助や幸子達にも紹介したのであった。彼女に云わせると、此処の親爺は「新青年」