일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면

아오조라 문고

しかし此処もいつ浸水するか分らないし、悪くすれば線路の下の地盤が揺ぎ出すかも知れない。見たところ、この辺の線路の土手の高さは六七尺ぐらいはあるであろうが、それが今では次第に浸されつつあって、山の方から激しい勢でまともに打つかる濁流が、磯に波が砕けるように、どどん、どどん、と云うしぶきを上げ、車室の中までびしょびしょになるので、皆慌てて窓を締めた。窓の外では濁流と濁流とが至る所で衝突し、盛り上り、渦を巻き、白泡を立てているのが見えた。その時突然、前方の車台から郵便配達夫が此方の車台へ逃げ込んで来、つづいてどやどやと十五六人の避難者が這入って来たが、直ぐその後から車掌が来て、

「皆さん、もう一つ後の車へ行って下さい、前の方の線路に水が上って来ましたから」

と云った。皆大急ぎで荷物を持ったり、干してあった着物を抱えたり、長靴をぶら提げたりして後方の車台へ移った。

「車掌さん、この寝台使わしてもろてもええやろか」

そんなことを云う者があったが、成る程そこは三等寝台車なのであった。

「構わんでしょう、こう云う際のことですから、―――」

しかし、ちょっと寝台へ横になってみた生徒などがあったけれども、矢張落ち着かないらしく、又起き上って窓の外を眺める者が多かった。