후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면
六
甲南女学校の裏門がつい鼻の先五六間の所にあるので、そこへ駈け込むより外はないのだが、その五六間の間に又一条の流れがあって、見えていながら容易に向うへ行き着けなかった。と、門の扉が開いて熊手のようなものをさし出してくれた人があった。貞之助はそれに掴まってどうにか門の内へ引きずり込んで貰った。
六
その日、雨の勢がほんとうに衰え出したのは午後一時過ぎであったろうか。でもまだ水は一向減る様子もなかったが、漸く三時頃になって雨が全く止み、ところどころに青空が覗き始めると、次第に少しずつ退いて行った。
幸子は日があたって来たので、テラスの葭簀張の下へ出て見たが、雨のあとでひとしお青々としている庭の芝生の上に、白い蝶が二匹舞っており、ライラックと栴檀の樹の間の、雑草の中の水溜りに鳩が降りて何かを漁り歩いているのが、いかにものんびりした光景で、此処ばかりはそんな山津浪の痕跡などは何処にもない。電気と、瓦斯と、水道が停ったことだけは、被害地並であるけれども、此処の家には水道の外に井戸もあって、飲料その他の使い水には不自由をしないので、彼女は夫達が泥塗れになって帰宅することを予想しつつ、先刻風呂を焚くように命じて置いた。