후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,580자 · 287화면
今となってはもう瀬越にはどう思われても已むを得ないとして、井谷にだけは、これから後のこともあるので、悪い感情を持たれたくない。考えてみると今度のことでは井谷も随分時間や労力を費している訳で、この間じゅう蘆屋の宅や大阪の事務所へ足を運んだ回数だけでも少くはない。美容院の経営には大勢弟子を使っているものの、なかなか繁昌しているらしいのに、その間を抜けてああ云う風に小まめに奔走すると云うのは、確かに噂のように世話好きなのであろうけれども、一通りの親切や侠気では出来ないことで、細かいことを云えば円タクその他の足賃にしても相当遣っているであろう。貞之助は先夜オリエンタルの会の時に、名義は井谷の招待と云うことだけれども、実際の費用は瀬越側と自分達とで分担すべきものと思って、帰りがけにそのことを申し出たのであったが、井谷は、いえ、これは私がお招きしたのですからと云って、何としても応じなかった。しかしどうせこの縁が纏まる迄にはまだ何か彼か橋渡しとして骨を折って貰うであろうし、いずれ引っくるめて礼をする機会があろうと考えて、あの時はそのままにして置いたのであったが、今となってはそれも放って置く訳には行かなかった。