일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,580자 · 287화면

아오조라 문고

十五

「ほんになあ、お金では受け取ってくれはれへんやろうし、手土産でも持って行かはるより仕様ないけど、―――」

と、幸子は云った。

「今云うてもちょっと思い付かんさかいに、こうしやはったらどうやねん。―――あんたは兎に角、何も持たんと話だけして来なさい。お礼は又、後で姉ちゃんと相談して、あたしが何ぞあの人に向きそうなもん持って行きますがな」

「お前はええ役にばかり廻りよる」

と、貞之助は不服らしかったが、

「そんなら、まあそないしようか」

と、結局そうすることに極まった。

十五

井谷は十二月になってからはぱったり催促して来なくなったが、事によると形勢の非なることを大凡そ悟ったのかも知れないので、それなら却って都合がよい訳でもあった。貞之助は、他聞を憚ることもあるから美容院でなく、岡本のお宅の方へお伺いしたいと思いますがと、在宅の時間を確かめておいて、夕刻、いつもよりは遅めに事務所を出て、その足で岡本へ廻った。

通された部屋にはもう灯がともっていたが、それが濃い緑色の、深い暈の附いたスタンドなので、室内の上半部が薄暗くなっており、その翳の中に、安楽椅子に腰かけている井谷の顔があって、表情が此方にはっきり見分けられないのが、職業柄にもなく文学青年的な純良さを持つ貞之助には切り出しよかった。