후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,580자 · 287화면
三
の意志表示をしてからの雪子は、そうなると義兄や上の姉が代る代る口を酸くして頼むようにして勧めても、最後まで「うん」と云うことは云わないでしまった。今度は泉下の養父にも喜んで貰えると思ってかかった縁談であるだけに、義兄の失望は大きかったが、それより困ったのは、先方に対し、仲に立って斡旋してくれた銀行の上役の人に対し、今更挨拶のしようがなくて冷汗の出る思いをしたこと、―――それも、尤もに聞える理由があるならばだけれども、顔が知的でないなどと下らぬ難癖をつけて、こんな、二度とありそうにもない勿体ない縁を嫌うと云うのは、ただ雪子の我が儘で、邪推をすれば、故意に兄を苦しい立ち場に陥れてやろうと云う底意があるのではないかとさえ、取れないでもなかった。
それから此方、義兄は雪子の縁談には懲り懲りした形で、他人が持って来てくれる話には喜んで耳を傾けるけれども、自分が積極的に取り持つことや、先に立って良い悪いの意見を述べることは、出来れば避けたいと云う風に見えた。
三
雪子を縁遠くしたもう一つの原因に、井谷の話の中に出た「新聞の事件」と云うものがあった。
それは今から五六年前、当時廿歳であった末の妹の妙子が、同じ船場の旧家である貴金属商の奥畑家の忰と恋に落ちて、家出をした事件があった。