후리가나로 읽는 일본 고전
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ぞくごくちゅうき
続獄中記
大杉 栄
大杉 栄의 続獄中記(ぞくごくちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,326자 · 49화면
額から鼻を越えて眼の下にまで延びた三寸ばかりの大きさの傷があった。また、同じ大きさの傷が両方の頬にもあった。その他頭にも数カ所の大きな禿になった傷あとがあった。それはみな甲府で看守に刀で斬られたのだそうだ。
「初めは私等の室の十二、三人のものが逃走しようという相談をきめて、運動に出た時に、ワアァと凱の声をあげたんです。」
と、ある時その男は錠前を磨きながら、元気のいいしかし低い声で話し出した。
「すると、一緒にいた何十人のものが、やはり一緒にワアァと凱の声をあげたんです。看守の奴等びっくりしやがってね。その間に私等十何人のものは、運動場の向うの炊事場へ走って行って、そこに積んであった薪ざっぽを一本ずつ持って、新しく凱の声をあげて看守に向って行ったんです。すると看守の奴等は青くなって、慄えあがって、手を合せて、どうか助けてくれって、あやまるんです。」
渡辺はちょいちょい看守の方を窃み見ながら、少し開けた戸の蔭に顔をかくして、うれしそうに話し続けた。
それからみんなはどやどや門の方に走って行ってとうとう門番を嚇しつけて、先頭の十幾人だけが、いったん門外に出たのだそうだが、やがてまたこんな風で逃げ出してもすぐに捕まるだろうというので引帰して来た。