후리가나로 읽는 일본 고전
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えんむすび
縁結び
泉 鏡花
泉 鏡花의 縁結び(えんむすび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,536자 · 33화면
しかしどっちにしろ、顔容は判然今も覚えている。一日、その母親の手から、娘が、お前さんに、と云って、縮緬の寄切で拵えた、迷子札につける腰巾着を一個くれたんです。そのとき格子戸の傍の、出窓の簾の中に、ほの白いものが見えたよ。紅の色も。
蝙蝠を引払いていた棹を抛り出して、内へ飛込んだ、その嬉しさッたらなかった。夜も抱いて寝て、あけるとその百人一首の絵の机の上へのっけたり、立っている娘の胸の処へ置いたり、胸へのせると裾までかくれたよ。
惜い事をした。その巾着は、私が東京へ行っていた時分に、故郷の家が近火に焼けた時、その百人一首も一所に焼けたよ。」
「まあ……」
とはかなそうに、お君の顔色が寂しかった。
「迷子札は、金だから残ったがね、その火事で、向うの家も焼けたんだ。今度通ってみたが、町はもう昔の俤もない。煉瓦造りなんぞ建って開けたようだけれど、大きな樹がなくなって、山がすぐ露出しに見えるから、かえって田舎になった気がする、富士の裾野に煙突があるように。
向うの家も、どこへ行きなすったかね、」
と調子が沈んで、少し、しめやかになって、
「もちろんその娘さんは、私がまだ十ウにならない内に亡くなったんだ。