후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ぐんしゅう
群集
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 群集(ぐんしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,675자 · 10화면
銅像の影に立っていると、巡査がやって来て、「此処に立っちゃいかん。」と云った。それで私は電車道を越えて、向う側の角の群集の中にはいり込んだ。
日本橋の方へ行く須田町の通りには、身動きも出来ないほど市民が一杯になっていた。皆何かを期待し何かを見ようとしていた、そして黙っていた。
万世橋のガードの方から、一隊の巡査に逐われた群集がどつと流れ込んで来た。それと共に、二人の兵士が馬を駆けさして乗り込んで来た。電車道の中を逃げ迷っている市民の中に、騎馬の兵士はまっしぐらに駆け込んだ。馬の蹄にかかったらもうそれまでである。市民等は右往左往した。然し幸いにも蹄にかかる者は一人もなかった。歩道の上に身を避けてぎっしり重なり合った群集は、逃げ惑っている人々の間を分けて馬を駆けさしてる兵士を、驚異の眼で見守っていた。馬腹や足先で人の肩や帽子を擦過しながら巧みに疾駆し廻っている人馬は、よほどの熟練を経たものに違いなかった。「余り乱暴だ!」と叫んだ声が群集のうちに二度聞えた。然しそれきりまた静まり返った。ただ舗石の上に鳴る馬の蹄の音ばかりが高く響いた。
二人の騎馬の兵士が、その辺を二三度往復するうちに、電車道からはすっかり群舞が逐払われてしまった。