후리가나로 읽는 일본 고전
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せいアレキセイじいんのさんげき
聖アレキセイ寺院の惨劇
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 聖アレキセイ寺院の惨劇(せいアレキセイじいんのさんげき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,638자 · 65화면
しかし、その時鑑識課員が姉妹の指紋を採りに入ってきたので、偶然緊迫した空気が解れて、一同はやっと一息吐くことが出来たのである。
その間、法水は側の置洋燈を調べていたが、偶然注目すべき発見にぶつかった。そのナデコフ型置洋燈と云うのは、電燈普及以前露西亜の上流家庭に流行ったもので、芯の加減捻子がある部分にそれがなく、そこが普通型のものより遙かに大きく小大鼓形をしている。そして、鎧扉式に十数条の縦窓が開くようになっていて、そこから外気が入ると、上方の熱い空気との間に気流が起って、それが中央の筒にある弁を押して回転させ、徐々に芯を押し出すのである。しかし、法水に固唾を呑ませたものは、この装置ではなく、安手の襟飾を継ぎ合せて貼ってある、台の底だった。彼が何の気なしにそれを剥がして見ると、内側の洋皮紙に――イワン・トドロイッチよりニコライ・ニコラエヴィッチ大公に贈る――と認められてあった。それを肩越しに見て、一人の外事課員が驚いたように云った。
「これですよ――四年程前巴里警察本部から移牒のありましたのは。大公の死後に、手ずから書かれた備品目録の中から、カライクの宝冠と皇帝の侍従長トドロイッチから贈られたこの置洋燈が紛失しているのです。