후리가나로 읽는 일본 고전
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せいアレキセイじいんのさんげき
聖アレキセイ寺院の惨劇
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 聖アレキセイ寺院の惨劇(せいアレキセイじいんのさんげき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,638자 · 65화면
」
「ウン、それには異議はない。僕にしろ幼い頃から飽きる程見せられている形だからね。そして君は、ちょうどそう云う状態の時吝嗇漢ラザレフはそれを吹き消して、その後にルキーンが扉を叩いた払暁に、また使ったと云うのだね。しかし、それだけで焦痕を残さなかったものと証明しようとするのは、妙な用語だけれども、蝋燭の生理と云うものに全然不用意だからだよ。それに、百目蝋燭さえ使えそうなあの鉄芯の太さも、君は計算の基礎に加えていないのだ。」そうして法水は、該博な引証を挙げて繊密きわまる分析を始めた。
「しかし、ここで僕がくどくど云うよりも、僕等の偉大な先輩が残した記録を紹介することにしよう。一八七五年と云えば、日本では違警罪布告以前で刑事警察の黎明期だ。ちょうど大蘇芳年の血みどろな木版画が絵草紙屋の店頭を飾っていた邏卒時代なんだが、その頃ドナウヴェルト警察に、現在科学警察を率いている君よりも遙かに結構な推理力を備えた、ブェンツェルシェルデルップと云う警部がいたのだ。その警部が、やはり燃え尽きた大燭台の蝋燭の長さを推定して、それで一番嫌疑の深かった盲人を死線から救い上げたのだが、その時推理の根源をなしたものが、実に平凡きわまる、それでいて誰しもうっかり見逃してしまう点にあったのだ。