후리가나로 읽는 일본 고전
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せいかぞく
聖家族
堀 辰雄
堀 辰雄의 聖家族(せいかぞく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,074자 · 33화면
もっと正確に言うならば、彼の中に、母が見ているように、裏がえしにした九鬼を。
しかし彼女自身は、そういうすべてを殆ど意識していなかったと言っていい。
そのうち一度、扁理が彼女の母の留守に訪ねて来たことがある。
扁理はちょっと困ったような顔をしていたが、それでも絹子にすすめられるまま、客間に腰を下してしまった。
あいにく雨が降っていた。それでこの前のように庭へ出ることもできないのだ。
二人は向い合って坐っていたが、別に話すこともなかったし、それに二人はお互に、相手が退屈しているだろうと想像することによって、自分自身までも退屈しているかのように感じていた。
そうして二人は長い間、へんに息苦しい沈黙のなかに坐っていた。
しかし二人は室内の暗くなったことにも気のつかないくらいだった。――そんなに暗くなっていることに初めて気がつくと、驚いて扁理は帰って行った。
絹子はそのあとで、何だか頭痛がするような気がした。彼女はそれを扁理との退屈な時間のせいにした。だが、実は、それは薔薇のそばにあんまり長く居過ぎたための頭痛のようなものだったのだ。
※(アステリズム、1-12-94)