후리가나로 읽는 일본 고전
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かんぞうせんせい
肝臓先生
坂口 安吾의 肝臓先生(かんぞうせんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,194자 · 46화면
彼らはただガムシャラに魚を追う。ひねもす、魚を追う。それが彼らの一生だ。彼らの親も、その親も、その又親も、ズッとそうであった。そして彼らは、海水でといだ御飯が陸上の御飯のくらべものにならないほど美味であることを知り、釣りたての生きた魚には魚の臭気がなくて、かみしめる肉に甘さがこもり、人にたべてもろうための心尽しの数々がこもっていることを知って満足するのである。彼らは帝国ホテルのフランス料理にあこがれない。彼らの日常の食事が、それよりも豊富な妙味に溢れていることを発見し、確認しているからである。
伊東市の、ちょうど温泉町と漁師町の境界をなしているのが大川で、一名、音無川ともいう。この川では鮎とウナギがとれ、通人の愛好するモクゾオ蟹がとれる。又、その海にそそぐところでは、三百目、四百目の黒ダイがザラに釣れる。
漁師の子供たちは夏いっぱい川の魚やカニをとって遊ぶが、それを食べることがない。漁師町では、川の魚は子供のオモチャと解して、食用に供することがない。川の魚はイソくさいから、と彼らは云う。イソといえば、海という意に解するのが通常の日本語であるが、彼らの用法は特別で、川魚や黒ダイはイソくさいからと云って、全然ケイベツしているのである。