일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じじょでん

自叙伝

大杉 栄

大杉 栄의 自叙伝(じじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,021자 · 230화면

아오조라 문고

「それでは何とかいう子を知らないか。」

と、こんどは母が尋ねた。

僕はその子は知っていた。同じ級のたしか同じ組だった。親しい友達でも何でもないが、とにかく学校で知っていた。けれどもそれがこの妙な事件と何の関係があるのか、僕にはますます分らなくなった。しかし知っているということだけは答えた。

「その子の肩をなぐるか蹴るかしやしないかい。」

母は僕の返事を待ってさらにこう尋ねた。

「いいえ。」

僕にはそれはますます覚えのない変なことだった。

母はそれでようやく安心したようになって、事の顛末を詳しく話して聞かした。

八軒町に岡田という少佐がいた。父が前に副官をしていた連隊長だ。そこの馬丁か従卒かが門前を掃除していると、学校の子供が一人通りかかって、それがフラフラ右左によろめきながら幾度も門の溝の中に落ちかけた。妙だな、と思って肩をつかまえて聞くと、

「それが君んとこの子供の仕業だと言うんだそうだ。それでとにかくその家まで送り届けさして置いたそうだがね。医者は頸の根のところは急所で、ちょっと針でさしても死ぬくらいだが、これは治ってもたぶん馬鹿になってしまうだろう、と言っていたそうだ。