후리가나로 읽는 일본 고전
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じゆうじん
自由人
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 自由人(じゆうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,030자 · 139화면
雑木の茂みがこんもりと高まってる、その上に、椎の古木が更に高く聳えている。その巨大な幹は、梢近くでぶつりと断ち切れて、幾つもの空洞をこさえ、太い腕を四方に伸して、小枝の茂みを作っている。そこに、多くの小鳥が住んでいる。椋鳥や雀が群がり、尾長や燕の姿も見える。その中の王者のように、二羽の鳶が巣くっていた。
その一羽が、今、美しい声で鳴きながら、ゆるやかに舞いながら、腕木に戻って来た。足に何かを掴んでいる。鳩ぐらいの大きさの鳥らしい。足でしっかと押えて、嘴で羽根をむしりはじめた。白い羽根が微風に散って、花ふぶきのようだ。初夏の緑葉の茂みが、燃え立ち盛り上ってるのへ、羽根のふぶきが散りかかる。鳶は時々、頭を真直に立て、あたりを睥睨し、それからまた獲物の羽根をむしり、その臓腑を喙むらしい。やがて、他の枝へ飛び移り、小首をかしげ、両翼を少しくいからせる、ぱっと、白いものを尻から放出した。
「あ。」
わたしは思わず声を立てた。
まだ粘質の糞は、日光に白く光りながら、長く伸び、曲線を画いて、緑葉の中に没していった。
わたしはちょっと戸惑った気持ちで、そして顔が少し赤らむ気持ちで、振り向くと、あの人は、わたしの視線を避けて、立ち上ってゆき、硝子戸を一杯に明け放した。