일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じゆうじん

自由人

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 自由人(じゆうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,030자 · 139화면

아오조라 문고

」

北村は誰に対しても私(わたし)という言葉きり使わない。彼の黒好みの洋服とその私とが、時によって調和したり不調和になったりするのだ。

今はなにか不調和だった。気持ちも不調和だった。彼は自分のうちに、制作に対するモチーフの涸渇を感じていた。形態と色彩とを酷使する裏面には、強烈なモチーフが常に必要だった。それが今年は一向に湧き上って来なかった。なぜだ、どうしたのだ、と彼は自ら反問した。答えは得られなかった。むりにもモチーフを湧き立たせるために、酒を飲んだ。飲めばますますモチーフは萎んでいった。だからますます飲んだ。新たに何かが湧き上ってくるまではと、そういう気持ちで飲んだ。――酔えば、心がしんしんと深いところへ沈んでゆく。だが、そこを手探りしてみても、空白だ。

戸外には風雨が荒れていた。

菅原は両の掌に額をあてて、何か考えこんでいる。周が静かに本堂と話している。

「極東は、少くとも仏教地域は、宗教的に空白地帯ですよ。仏教の行事が単なる風俗となってから、無信仰の心理状態が瀰漫してしまった。だから、さまざまな迷信邪教が起ってくる。凡そ世界中で極東ほど、多くの迷信邪教が起ったり消えたりするところはありますまい。