후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
はなのさくまえ
花の咲く前
小川 未明
小川 未明의 花の咲く前(はなのさくまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,442자 · 13화면
軽気球の上がっているであろう、遠い町の空はかすんでいました。こうして耳をすますと、大海原の波音のように、あるいは、かすかな子守唄のように、都会のうめきが、穏やかな真昼の空気を伝ってくるのです。幸吉は、原っぱへいったが、原っぱには、だれも遊んでいませんでした。丘の木立は、みんなうす紅く色づいていました。あちらの高い煙突からは、今日も黒い煙が上っていました。幸吉は、その煙を見て、明日も、明後日もまたこのように立ち上ることであろうと思ったのです。
まだ霜で枯れたままになっている、草株の上へ腰を下ろすと、黄色な小さいちょうが、風に吹かれて目の前を飛んでいきました。幸吉は、年ちゃんや、正ちゃんたちと、ボールを投げて遊んだ去年の秋の日のことを思い出していました。
このとき、突然後方から、飛びついて幸吉の頭を抱えたものがあります。
「あっ、ジャックだ!」
彼は、びっくりしたよりは、踊り上がったほど喜びました。そして、ジャックと原っぱで相撲を取りました。
「ジャック、どこにいたんだい。僕、晩に田舎へ帰るんだ、もうあえないのだぜ。」
知らずに熱い涙が、目の中からわいて出ました。