후리가나로 읽는 일본 고전
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あぢさい
花火・来訪者 他十一篇
永井 荷風
永井 荷風의 花火・来訪者 他十一篇(あぢさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,046자 · 104화면
、知らぬ土地故応頼の、転ぶ噂もきのふと過ぎ、今日迄すましてゐられたが、東京にゐた其の頃は、毎度いろはの新聞で、仮名垣さんに叩かれても、のんこのしやアで押通し、山猫おきつと名を取つた、尻尾の裂けた気まぐれ者さ。」なぞ云っているのは既に好劇家の諳記している処であろう。
自分は黙阿弥劇の毒婦とまた白浪物の舞台面から「悪」の芸術美を感受する場合、いつもボオドレエルの詩集 Fleurs du Mal を比較せねばならぬと思う。無論両者の間には東西文明の相違せる色調に従って、思想上の価値に高下の差別はあろうけれど、両者ともにデカダンス芸術の極致を示している事だけは同じである。
審美学者ギヨオは有名なるその著述「社会学上より見たる芸術」の巻末において犯罪者の心理に関するロンブロゾ博士の所論を引用して、悪人は一種恐しい虚栄心を持っているもので、単に世間を恐怖させるため、或は世間一般をして己れの名を歌わしめる為に人を殺す事がある。悪人の虚栄心は文学者や婦人のそれよりも更に甚しい事を記載し、「殺人者の酔」と題するボオドレエルの――
乃公の女房はもう死んだ。
乃公は気随気儘の身になつた。