후리가나로 읽는 일본 고전
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はながたみといわくらむら
花筐と岩倉村
上村 松園
上村 松園의 花筐と岩倉村(はながたみといわくらむら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,126자 · 7화면
もともと「花がたみ」の能には小面、孫次郎を使うので、観世流では若女、宝生流では増という面を使うのであるが、わたくしは、以上の考えから「増阿弥」の十寸神という面を写生し、その写生面を生きた人間――つまり照日前の顔に描いてみた。
能面と狂者の顔の類似点がうまく合致して、この方法は、わたくしの意図どおりの狂人の顔が出来たのである。
狂人の眸には不思議な光があって、その視点がいつも空虚に向けられているということが特徴であるようだが、その視線は、やはり、普通の人と同様に、物を言う相手に向けられている――すくなくとも、狂人自身には対者に向けている視線なのであるが、相手方から見れば、その視線は横へ外れていて空虚に向けられている如く感じるのである。
狂人の絵を描く上において、この「空虚の視線」が、なかなかにむつかしいものであると思ったことであった。
岩倉村から帰ると、わたくしは祇園の雛妓に髪を乱させて、いろいろの姿態をとったり甲部の妓に狂乱を舞って貰って、その姿を写生し参考としたが、やはり真の狂人の立居振舞を数日眺めて来たことが根底の参考となったことを思うと、何事も見極わめる――実地に見極わめることが、もっとも大切なのではなかろうかと思う。