일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちゃやしらずものがたり

茶屋知らず物語

岡本 かの子

岡本 かの子의 茶屋知らず物語(ちゃやしらずものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,346자 · 7화면

아오조라 문고

けれども円通は一向平気でした。

「私の門人のSという男が、私の字を読み慣れている。これは其の方へ持って行って読みこなして貰う方が早道と思うが」

先ずこんな調子の人物でした。

法眼は不断、紀州に住み、円通は大阪に住んでいました。ところが法務の都合で二人は偶然、京都に落合ってしばらく逗留する事になりました。こういう二人が顔を合せたのですから、変った出来事が起るのも無理はありません。

京都の遊里として名高いのは島原ですが、島原は三代将軍家光の時分に出来、別に祇園町の茶屋というのが丁度此の時分に出来て、モダンな遊里として市中に噂が高かった。それがどうやら、二禅僧の耳にも入りました。もとより噂を生聴きの上、二人の性格からしても、その内容を察しられそうにも思われません。ただ

「折角、京都へ来た事でもあるから、その評判の茶屋とかいうものも見学しとこうではないか」

このくらいな、あっさりした動機で二人は連れ立って茶屋探険に出かけました。

襟の合せ目から燃えるような緋無垢の肌着をちらと覗かせ、卵色の縮緬の着物に呉絽の羽織、雲斎織の袋足袋、大脇差、――ざっとこういう伊達な服装の不良紳士たちが沢山さまようという色町の通りに、僧形の二人がぶらぶら歩く姿は余程、異様なものであったろうと思います。