후리가나로 읽는 일본 고전
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くさめいきゅう
草迷宮
泉 鏡花
泉 鏡花의 草迷宮(くさめいきゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,733자 · 142화면
背筋の靡く、頸許のほの白さは、月に預けて際立たぬ。その月影は朧ながら、濃い黒髪は緑を束ねて、森の影が雲かと落ちて、その俤をうらから包んだ、向うむきの、やや中空を仰いだ状で、二の腕の腹を此方へ、雪のごとく白く見せて、静に鬢の毛を撫でていた。
白魚の指の尖の、ちらちらと髪を潜って動いたのも、思えば見えよう道理はないのに、てっきり耳が動いたようで。
驚破、獣か、人間か。いずれこの邸を踏倒そう屋根住居してござる。おのれ、見ろ、と一足退って竹槍を引扱き、鳥を差いた覚えの骨で、スーッ!突出した得物の尖が、右の袖下を潜るや否や、踏占めた足の裏で、ぐ、ぐ、ぐ、と声を出したものがある。
地が急に柔かく、ほんのりと暖かに、ふっくりと綿を踏んで、下へ沈みそうな心持。他愛なく膝節の崩れるのに驚いて、足を見る、と白粉の花の上。
と思ったがそれは遠い。このふっくりした白いものは、南無三宝仰向けに倒れた女の胸、膨らむ乳房の真中あたり、鳩尾を、土足で蹈んでいようでないか。
仁右衛門ぶるぶるとなり、据眼に熟と見た、白い咽喉をのけ様に、苦痛に反らして、黒髪を乱したが、唇を洩る歯の白さ。